渤海国をめぐる三つの問題-古代史と近現代-

講座の内容

 古代史はよくロマンを以て語られますが、実際には近現代の政治や社会の諸課題と密接な関係を有しています。7世紀末~10世紀初に、中国東北地方東部・北朝鮮北部・ロシア沿海地方に跨って存在し、日本海を渡って古代日本と交流したことで知られる渤海国(698~926)の遺物やその研究の在り方も、けっして例外ではありません。
 今回の講座では、渤海国関係の遺物や研究の在り方を具体的な例にして、古代史と近現代の諸課題との関係というものを考えてみたいと思います。例として取り上げるのは、①かつて中国の旅順にあって、現在は皇居のなかに置かれている「鴻臚井碑」、②中国で最初の本格的な渤海史の研究書である『渤海国志長編』に秘められた、著者金毓黻(1887-1962)の満洲国に対する思い、③加賀立国(823)1300年をめぐる、加賀立国と日本・渤海間交流との関係に対する研究動向・言論動向、の3つです。ただし、いずれも渤海の歴史、日本と渤海との交流史の基本がわかっていないと理解しにくいので、最初にそれらの概略を論じてから、個別の例について①②③の順に検討していきます。

講座概要

講座番号 2321
講座種別 公開講座(対面)
開催日 2023/09/17(日)
時間 10:30~16:15
キャンパス 金沢大学 サテライト・プラザ
会場 サテライト・プラザ
対象 高校生から一般
定員 40名
受講料 一般:2,250円,高校生以下:900円
受付期間 2023/07/03(月)2023/09/08(金)
講師 古畑 徹
受講形式 対面受講
ジャンル 社会・経済・歴史

講座スケジュール

時間 内容 講師
10:30~12:00 渤海史・日渤交流史の概略/皇居に置かれた「鴻臚井碑」 古畑 徹(人間社会研究域国際学系 教授)
13:00~14:30 『渤海国志長編』の著者金毓黻(1887-1962)と満洲国 古畑 徹(人間社会研究域国際学系 教授)
14:45~16:15 加賀立国1300年と日渤交流史 古畑 徹(人間社会研究域国際学系 教授)

講師紹介

古畑 徹
人間社会研究域国際学系 教授

遠隔地配信について

この講座は、金沢大学サテライト・プラザ(金沢会場)の講座を小松会場・珠洲会場へLIVE配信します。聴講だけでなく質疑応答も可能です。配信会場での受講はお申込み不要・受講料無料です。

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≪KUGS講座としての受講手順≫ -------------------------
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 〔KUGS高大接続プログラムWebサイト〕
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 金沢大学高大接続コア・センター
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